『門松』
2014.06.20 Friday
■門松(かどまつ)
鏡餅と同様、正月に歳神様をお迎えするにあたって、玄関先に用意する一対の飾り物。
年の初めに降りてくる歳神様を迎えるための目印として、
同時に、神を宿すための依代(よりしろ)としての役割を持ちます。
門松には、主に常緑樹である松のほか、竹が用いられます。
これは、古来より常緑樹が「神の宿るおめでたい木」とされてきたことに由来するようです。
門松の飾り付けにおいては、以下のようなしきたりがあります。
【1】12月28日までに用意する
翌日の29日は「二重苦」や「九松」と呼ばれます。
これが「苦待つ」などと苦を連想させることから、
縁起の悪い日と忌み嫌って早めに飾り立てるようにしています。
【2】門松の「一夜飾り」は避ける
「一夜飾り」とは、門松を31日に飾ることを指します。
これは「直前になって急いで飾ることが年神様に対して失礼にあたる」との理由で避けられています。
しかしながら、地域によっては一夜飾りが定着・習慣化しているようです。
【3】人日の節句(1月7日)に片付ける
当日は世間一般的な目安になりますが、地域によっては4日~15日までと、
仕舞う時期には幅があるようです。
また、元日から数えて門松を片付けるまでの期間を「松の内」と呼びます。
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ご無沙汰しております!
大分間が空いてしまいましたが、今回は「門松」のご紹介でした。
前回のイラストは鏡餅だけでしたので、今作では晴れ着の女の子も添えています。
どういった作風でイラスト制作を固めるのか、現段階では色々と試行錯誤中です・・・!
そういえば日本文化に関する記事ですが、基本的には書籍で勉強した知識をベースにしつつ、
Web上で拾った情報なども折り合わせてまとめています。
ソースによって様々な見解や諸説が混在しているので、これらの統合作業が以外と大変!
ですが実際、それはそれで勉強になって意外と面白いので、
あとはもうちょっと文章を短く要約出来るよう努めたいところです。
ちなみに余談ですが、「笑顔を絶やさない人や家には自ずと幸福がやってくる」
といった意味の諺(ことわざ)に「笑う門には福来る」があります。
この諺の由来ですが、一説としては、
門松の飾りである竹の切り口が「人の笑った口」に似ていることから来ている、
との見方もあるようです。なかなか面白い一説ですね!